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空き家解体でローンを活用! 利用できるのは補助金だけでない
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空き家の解体を行うために、あらかじめ予算をたてることも大事です。
解体工事の費用は決して安くはありません。
一般的に言えば、空き家が木造住宅だとすれば坪単価25,000円~50,000円。鉄骨造であれば〟40,000円~70,000円。鉄筋コンクリート造であれば、80,000~120,000円が相場となります。
補助金もかなり有効的手段であるのかもしれませんが。「ローン」という選択肢もあります。
目次
空き家解体で使用できるローンのタイプを確認しておこう
解体工事の際に組むことができるローンは、ほとんど住宅を購入するときに組むような住宅ローンと似たようなものだととらえていいでしょう。
ローンを組むため、銀行などそれぞれ金融機関にまずは相談することからはじめます。
それぞれ金融機関では、様々な名前のローンが提供されています。
たとえば関東圏で言えば、
川口信用金庫の「かわしん空き家解体ローン」
千葉信用金庫の「ちばぎん空き家対策支援ローン」
東京ベイ信用金庫の「空き家解体ローン」
城北信用金庫の「空き家活用ローン」
群馬銀行の「空き家解体ローン」
足利銀行の「空き家対策ローン」
筑波銀行の「空き家解体・活用ローン」
武蔵野銀行の「空き家活用ローン」
千葉銀行の「ちばぎん空き家対策支援ローン」
……などという感じです。このような名前であれば、すぐに「ああ、これは空き家の解体のために使えるんだな」ということがわかるでしょう。
リフォームローン
また、リフォームローンを解体工事を目的として組める場合もあります。
しののめ信用金庫の「リフォームローン」
銚子信用金庫の「しんきんリフォームローン」
などです。
たとえば、リフォームで最高額1,000万円まで利用できる場合でも、空き家の解体費用としては、500万円までとなることもあります。正確な情報は、直接ご確認ください。
住宅ローン
また、いろいろな銀行で無担保住宅ローンとして提供されていることがあります。こちらも、おおかた解体費用に充てることができます。
住宅ローンとは、建て替えにともなった解体工事の資金に限って、融資が実行されることがほとんどです。
JAあつぎの「JA住宅ローン」
千葉信用金庫の「しんきん住宅ローン」
などです。
プロパーローン
プロパーローンとは、それぞれ金融機関で独自に提供しているローンで、基本的に資金用途が限定されていません。
横浜銀行や、千葉銀行などで、プロパーローンが提供されています。
また、鹿児島銀行が提供する「かぎん住宅ロー(プロパーコース)」
などのように、住宅ローン&プロパーローンをマッチングしたサービスも増えてきました。
フリーローン
フリーローンは、旅行の資金であったり、引っ越しの敷金・礼金……などといった多目的な資金用途を認めてもらうことができるローンです。
ぐんまみらい信用組合の「フリーローン・チェンジフリー」
埼玉りそな銀行の「フリーローン」
などがあります。
提供されているフリーローンのなかには比較的少ない額から借り入れできるものも多く、かつ幾分気軽に利用することができます。たとえば住宅ローンの審査に通らなかったようなとき、こちらを検討してみるといいでしょう。
【例】神奈川県JAバンクの「空き家解体ローン」
たとえば、神奈川県JAバンクでは、「空き家解体ローン」が提供されています。
こちらの詳細を確認してみましょう。
融資の額は500万円以内です。
担保は不要!です。
また、それぞれ利用者の方々にあわせた、返済方法、融資額、融資期間などを選ぶことが可能です。
資金繰りが不安……、できるだけ月々ちょっとずつ返済していきたい……などといった希望を伝えていただければ、無理のない返済計画を提案してもらうことができるでしょう。
神奈川県JAバンクの「空き家解体ローン」を利用することができるのは、借入時の満年齢が18歳以上75歳未満の方々です。
また、最終償還時満年齢にも条件があります。それは、満80歳未満までに返済を終了する必要があります。
さらに、利用できるのは、継続して安定した収入がある方々であり、収入状況に不安がない方々です。
ローンは、借り入れすれば当然返済しなければならないため、全く計画性がない、返すあてがない……という方々は、残念ながらNG!です。
融資期間は、1年以上10年以内となります。
返済方法は、元利均等返済(ボーナス併用返済可)です。
また、三菱UFJニコス株式会社の保証を受けることができる方々です。
金利は、固定金利選択型か、変動金利型のどれかを選択します。
さらに、利用することができる方々は、それぞれJA所定の資格・要件を満たす方々です。
空き家の解体ローンを利用する前の注意点
解体ローンを利用することは、空き家の存在でほとほと困っている所有者の方々にとってとても便利なものですが、それでも、もらったわけではないので、あくまで「借金」をしている認識を持った利用が大切です。既にお話ししたように、住宅ローンと同様にして審査もありますし、利用するための条件も存在します。
それぞれ、銀行によっては融資額の上限であったり、返済期間、金利などには違いがあり、変わることもあるため、最新の情報を得る必要があります。
たとえば、東京ベイ信用金庫と川口信用金庫では、融資上限額が500万円以内となっているのですが、それぞれ返済期間 と金利には違いがあります。
| 融資上限額 | 返済期間 | 金利 |
東京ベイ信用金庫 | 500万円以内 | 20年以内 | 年2.275%~3.475% |
川口信用金庫 | 500万円以内 | 15年以内 | 年0.68% |
また、基本的に、その金融機関のある地区内に在住or在勤していることが条件となるため、近隣の金融機関からベストマッチしたものを選ぶことになるでしょう。
解体した後の土地を高く売却する
解体した後の土地の売却を検討している方々であれば、そのお金を解体にかかった費用に充てることができるため、できるだけ高く売るようにしたいですね。
さらに、空き家の建っていない更地を所有し続けたら、住宅用地の特例から外れてしまうため、固定資産税が最大で6倍、都市計画税が最大で3倍になる可能性があります。そのようなこともあるため、できるだけ早期売却を心がける必要があります。
おおかた土地の売却となれば、売主の方々ができることは相場を理解することであったり、信頼できる不動産業者に仲介依頼すること程度でしょう。それでも〟築年数がそうとう古い空き家の場合、なかなか買い手を見つけることは難しいですが、解体した更地であれば、充分に需要は存在し、安堵感も得られるでしょう。
空き家の解体ローンを選ぶ際のポイント
空き家の解体ローンを選ぶポイントは、以下の通りです。
金利は低いほどお得感を増しますが、金利だけに偏るのではなく、手数料や、返済期間などにも注目し、総合的に比較するようにしましょう。
そして、解体費用に見合った融資額を受けることができるか、確認が必要です。
返済期間は長ければ経済的に楽かもしれませんが、それだけ総支払額が増えてしまいます。
手数料も気になるところです。場合によっては、繰上返済手数料や、遅延損害金などがかかることがあります。
解体工事の費用は、補助金とローンを併用して使うことも可能です。
まとめ
空き家を解体するために、返済計画をしっかりと立て、無理のない返済計画を立てましょう。
不動産会社や金融機関、専門家などに相談し、自身に合った方法を選ぶといいでしょう。
解体アスベスト相談窓口は、解体工事におけるいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。
解体アスベスト相談窓口にも、いろいろ費用の面を相談してみるといいでしょう。
ネットで一番気軽に相談できる場所であるかもしれません。