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解体工事で起こりうるトラブル 回避方法をアドバイス
解体
解体工事を依頼する方々は、ほとんどがはじめての体験ではないでしょう。
ですから、もしトラブルに遭遇してしまったら……と言った不安を抱えている方々が多いです。
まずは、解体工事においてどのようなトラブルが起きるのか知り、おおまかな対策についても知っておくといいでしょう。
目次
適当な見積もりをしている
適当に解体業者を決めて依頼してしまうことで、現地で見積もりをしないで、口頭だけで見積もり額を提示するような業者もいます。
建物の立地状況であったり、状態を確認することもなく、ただ依頼者から聞き取りした情報だけから判断して見積もり額を出しているのです。
ですから、正確性とはほど遠い額が提示され、あとあと想定外の作業が発生し、多額の追加費用が請求されるトラブルが発生しています。
依頼する方々も、聞き取りだけで見積もりを出してもらう方が、簡単で楽だと思ってしまうのかもしれませんが、やはり、そのような解体業者に依頼すべきではありません。
トラブルを避けるために、必ず現地見積もりを行う解体業者に依頼するようにしましょう。
必要な許可や申請をしない
解体工事を行うためには、いろいろな許可を得る必要があります。例えばですが、500万円未満の解体工事を請け負った場合に「解体工事業許可」が必要となります。
また、公道上で作業を行う場合には「道路申請許可」の手続きを行う必要があります。
適当に解体業者を見つけ依頼すれば、悪徳業者に遭遇してしまうこともあり、そのとき、必要な許可や申請がされずに解体工事が進行してしまうことがあります。
そのような場合、事態が発覚し、自治体から指導が入ることもあるでしょうし、解体工事自体が途中で中断してしまうことがあります。
このようなトラブルを回避するためにも、時間をかけでも優良な解体業者を見つけ、依頼する必要があります。
損害賠償保険に加入していない
解体工事を行っている最中に、様々な事故が起こることも決して珍しい訳ではありません。
重機の操作を誤ってしまい、近隣のお宅の塀を壊してしまい多額の費用を請求されてしまったり、足場の資材を移動させているときに作業員が通行人をケガさせてしまい、損害賠償を請求されてしまった……などは頻繁に起きている事故です。
このような事態に対応するため、各種金融機関から損害賠償保険が提供されています。ただし、損害賠償保険の加入は義務ではないため、加入していない解体業者も実際のところあります。
保険に加入していない解体業者に解体工事を依頼してしまえば、依頼者側に賠償責任が問われるケースもない訳でもありません。
騒音や振動のクレームが近隣から起こる
解体工事では重機を使用して建物を壊す作業をするため、大きな音や振動はどうしても避けられません。
そのため、近所から、建物を壊している騒音がうるさくて眠ることができないとか、解体中の振動が原因で精神的に病んでいるので、解体工事を今すぐに中止して欲しい!と言った苦情を受けることもあります。
騒音や振動がひどい場合、訴訟問題の事態に発展することもあるため、対策についても解体業者としっかり話し合うことが必要です。
ポイントは、トラブルに対し早めに対応することです。時間が経過するほど近隣の方々のストレスも高まってしまい、さらに問題が悪化していくリスクがあります。
また、工事の事前告知であったり、事情説明などを丁寧に、かつ早めにすることを心掛けるといいでしょう。
スケジュールの変更
解体工事は外で行われる作業であるため、天候の影響は受けやすく工期スケジュールが変わってしまうトラブルが発生する可能性があります。
台風が来たため解体工事が延期になってしまい、重機リース代が追加で請求されてしまったとか、依頼者の合意がないまま解体業者が工期が延期されてしまった……などと言ったトラブルが起こっています。
アスベストの飛散
解体工事には、アスベストの問題が絡むことがあります。扱いに慣れていない解体業者が撤去作業を行えば、アスベストが外へ飛散してしまって、
・アスベスト撤去の際、散水と隔離養生が充分でなく、まわりに漏れてしまった
・解体業者がアスベスト建材であることに気付かないまま、解体工事に入り、まわりにに飛散してしまった……
と言った事故が起こることがあります。
アスベストの問題は通行人であったり、近隣住民に対し迷惑をかける可能性が充分にあるため、撤去工事を依頼する際、特に信頼できる解体業者に依頼することが大事です。
トラブルを回避するための優良解体業者とは
優良解体業者を選んでもトラブルには遭遇することはあるのかもしれません。しかし、トラブルを最小限にとどめてくれるものが優良解体業者です。
依頼した解体業者が自社施工であるかどうかはかなり大事なポイントです。
例えばAという解体業者が工事の依頼を受けても、Aの下請けであるBが実際の解体工事を行うということが起こることがあります。
このようなケースでは、万が一何か問題があった時に依頼者と契約している業者と、実際に工事を行っている業者がバラバラに存在するため、意思疎通の齟齬、対応の遅れが起こる可能性があります。
また、見積書や契約書がわかりやすく記載されてあるか、かつ、明確であるかどうかも優良業者であるかの重要なポイントになります。
さらに、解体工事では、事前の現地調査では見つけることができなかった井戸や、地中埋設物などと言ったものが工事途中で見つかることがあり、それらを撤去するため後になって追加費用が発生する場合があります。
このようなことはやむを得ない理由であるのですが、それでも追加費用が発生したときどのような対応をとるのか、あらかじめ丁寧な説明がある業者が優良業者といえます。
そして、工事している最中に万が一事故や、近隣住民からのクレームがあった時のとるべき対応を定めているかも大事なポイントです。
また、解体業者が賠償保険に加入しているかも確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか。今回は、解体工事で起こりうるトラブルと対処の方法について解説しました。
一番の対策は、何よりも信頼することができる優良の解体業者を見つけ依頼することです。そのためにネットで時間をかけてリサーチし、業者を比較する姿勢も大事です。
解体アスベスト相談窓口は、解体工事におけるいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。
解体アスベスト相談窓口に相談することで、さらに詳しく解体工事のトラブルや対処方法について知ることができます。
まずは、気軽にご訪問ください。