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なぜ? その空き家がなかなか売れない……

空き家

解体

もてあましている空き家を即、売ることができればいいのですが、期待に反して全然売れない……ことがあります。

 

それはどうしてなのでしょうか。

 

売ることができなければ、別の方法も検討する必要があります。

 

その空き家が売れない理由

 

その空き家を売ることができないのは、おおかた立地する条件が良くないからです。

 

国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」を確認すれば、中古戸建てを購入した46.9%の方々が、「お家の立地環境が良かったから……」ということを選択理由としてあげているのです。

 

お家を買うのは、かなり高い買い物であるため、買う方々も妥協などするはずもありませんし。ちょっと立地が良くないのであれば、その空き家は売れないままです。タイムリーに売るのは、ほとんど無理ではないでしょうか。

 

空き家の所有者の方も、駅やバス停が遠いからなかなか管理できなかったということがあったのかもしれないですよね。そんな空き家が他者に容易に買われるはずはありません。

 

商業施設や学校が空き家周辺に存在しない……

 

騒音がうるさい……

 

インフラが整っていない……

 

インフラがちゃんとしていれば、かなり老朽化している空き家だって充分に購入してもらえる可能性がある魅力的物件となりうるのですが。

 

その空き家はかなり老朽化している

 

それでも。空き家の状態が悪い空き家は、やっぱり売れないリスクがあります。それは、安心してすぐ住むことができるお家を探しているお客様のニーズと全然合わないからです。

 

シロアリの被害

雨漏り

壁のひび割れ

屋根の崩壊

床が傾斜

地震での被害

 

……などのような欠陥を抱えた物件であれば、売れたとしても、かなり難航するでしょう。

 

管理されない空き家は老朽のスピードが早い

 

あまり管理されない空き家の場合、老朽化のスピードはかなり早いです。

 

お家の管理には、定期的な掃除がやっぱり必要です。遠方にある空き家であれば、当然、お掃除をする機会は減ってしまうでしょう。

 

空き家のお部屋の中の空気を入れ替える回数が格段に減れば、中の空気を循環させられなくなってしまい、湿気がこもり、カビを発生させ、木造部の劣化を早めてしまいます。

 

空き家を管理することができなくなって、しばらくして売るというスタイルでは、どうしても、「そんなボロボロな空き家は商品ではない……」ということになります。もっと早めの意識をもっていれば、このような事態にもならなかったのかもしれませんが。

 

多くの空き家の所有者にとって、そのお家には感情的な価値観が存在し、これが売却する上でのハードルになってしまうこともあります。

 

そのお家を建てたお父さんやお母さんの大事な記憶であったり、子どものころの思い出が強く残る家屋を売ることは、所有者の方々にとってとてもセンシティブな問題です。

 

また、代々続く家族の家であれば、「自分の代でこんな簡単に切り捨ててしまっていいものか……」という気持ちになってしまうでしょう。

 

空き家はそんなに簡単に融通がきくものではない

 

かつて所有者が売りたいと考えていても、家族の方々が売ることをかたくなに拒否していたこともあるかもしれないですよね。

 

家族たちの間でも、そのお家に対する感情的なつながりであったり、意見の食い違いがあり、売却の決定に至らないことが多いですね。

 

家というものは、そんなに簡単に融通がきくものではないのです。

 

たくさんの人たちがその家に関わっていれば、それだけ意見も違ってしまうでしょう。

 

価格が適切に設定されていない

その空き家が市場価格よりも高い価格で売り出されているのであれば、買い手は見つかりにくくなります。もちろん、価格は大事な要素であるからです。

 

一方、低すぎる価格設定をすれば、空き家の売却までの期間を短縮することができるかもしれませんが、売主の方々の儲けは減ります。

 

おおかた、素人の方々がほとんどでしょうから、価格設定の信用できる不動産業者と相談しながら、適切な売り出し価格を決める必要があります。

 

リフォームすれば空き家は高く売れる?

リフォームすれば空き家は高く売ることができるのでしょうか。

 

リフォームをすれば、リフォームにかかった費用だけ、プラスして高く売ろう……と考えるのはごく当然のことです。リフォーム工事だって、そうとう費用が高いですし、数十万円からときには数百万円もかかることがあります。

 

その額を全部プラスして上乗せして売ろうと思えば、もともとの価格設定によっては、お客様に「高すぎる……」とそっぽを向かれることもあります。

 

例えば、2,000万円で売ろうと思っている空き家に、300万円程度リフォームの費用をプラスしたとします。そうすれば、2,300万円です。しかし、そもそも1,700万円あたりが相場であったとすると、購入を検討している方々は、かなり高い印象をもつことになります。

 

頑張ってリフォームをして価格を高めに設定してしまうことよりも、リフォームしないで価格を安め設定で売る方が、安いと思われ、お客様に注目されやすくできることもあります。

 

不動産会社から仲介を断られる?

 

また、空き家を売りに出す前に、不動産会社から仲介することであったり、買取を断られることもないわけではありません。

 

状態がかなり悪く、不動産会社からしても手間やコストをかけられなかったり、利益を得る見込みがないと判断された場合には、そうなってしまうでしょう。

 

そうなれば、他の不動産会社を物色するか、他の可能性も考慮する必要があります。

 

 

その空き家は悪いイメージが色濃い

人がなくなった後の物件は、風評被害などの悪いイメージが色濃く残ってしまうため、売りに出してもなかなか買主が見つからず、売却価格も相場より安くしなければならない事態となります。

 

ある程度の時間が経過すれば、風評被害や悪いイメージも薄れてくれるでしょうし、事実を買い手に伝えたとしても、それほど抵抗を抱かずに購入してもらえる可能性が高くなります。

 

しかし、待てばそれだけその空き家は老朽化してしまうでしょう。

 

新築住宅が建設され続けている

 

空き家が増加している要因として、新築住宅が建設され続けていることをあげることができます。

 

日本において、本来、新築信仰というものも根強く、注文住宅を建てることであったり、頑張って新築戸建て住宅や新築マンションを購入する方々が多く、中古住宅を購入する人は少なめだったのが実情なのです。

 

段々と事態も変わってはいるのですが、総務省の2018年の住宅・土地統計調査では、日本の総住宅数は6,240万7,000戸、その中で持ち家は3,280万2,000戸で、持ち家率は61.2%です。

 

その中で、「建て替えを除外した新築」が 990万2千戸(30.2%)と一番高く,続き、「新築の住宅を購入」するのが 738万9千戸(22.5%),「建て替え」するのが 565万6千戸(17.2%)で、おおよそ7割の方々が新築を選んでいることがわかります。

 

新築に対する需要がこのような感じで存在しているため、新築住宅は建設され続け、結果、空き家が増えてしまうのです。

 

売れないからと言って空き家を放置してはいけない

 

売れないからと言って空き家を放置してはいけません。

 

空き家を放置することには大きなリスクがあり、所有者の方々の金銭的であったり、体力的な負担も結果増してしまうことになります。

 

放置された空き家が倒壊し、隣家や、近隣住民に損害を与え、多額の損害賠償請求をされる可能性も出てくるでしょう。

 

建物や庭に害獣や害虫が発生し、近隣住民に多大な迷惑をかけ、人間関係が悪化するかもしれません。

 

そして、空き家の管理を怠れば、自治体によって「特定空き家」に指定されてしまいます。

 

特定空き家に指定されれば、土地の固定資産税が跳ね上がったり、行政から強制的に解体され、その後、多額の解体費用を請求されることになります。

 

まとめ

 

多くの人たちが、持ち家は、新築がやっぱりいいと思っているのです。そんな中、空き家を売ろうと思っても、なかなかうまくいかないことも多々あります。

 

空き家の所有者の方々も、段々と高齢化して、管理も思うようにできなくなることもあるでしょう。

 

空き家を放置したままであれば、もっと売れなくなる要素が増えてしまうでしょう。そのようなことを考えると、売れなければ、解体することも選択のひとつです。

 

様々な方向性で対策を検討するといいでしょう。

 

 

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ぜひ一度気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

 

 

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