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アスベストを扱う業者の対応  こんな適当な業者はダメ!

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アスベストの問題を軽く見ているのではないだろうか……。

 

最近、こんな記事を見つけました。

 

「健康被害の危険性のあるアスベストを含んだ廃棄物を、飛散を防ぐための対策をなんら取らずに放置したとして、愛知労働局は、名古屋市の産業廃棄物収集運搬会社と、その社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました」

 

アスベストの問題はもう解決済み?

 

 

昔さんざんアスベストの問題は騒がれていたのですが、それと比較すれば、最近アスベストのワードも聞く機会が少なくなったような感じもあります。

 

ただし、アスベストの問題は、決して片付いたわけではなく、これからもっと深刻に問題が露呈されていくことでしょう!

 

そして、このニュースのような悪徳業者もあとをたちません。

 

業者にアスベストに対しての甘さがあると言っても、それは許されないことです。

そして、みなさんも今以上アスベストの危険度を理解することができれば、業者選びにももっと慎重になることでしょう。

 

事態はさらに深刻さを増す?

 

アスベスト問題は、今後、解体工事やリフォームの需要増加にともなって深刻さを増すことを予測することができます。

 

さらに、アスベストにおける健康被害は、アスベストを吸い込んだ後30~40年たった後に発症するリスクが存在するため、そもそも最大なる被害を迎えるのは2030~2034年ごろであるのです。今まで穏やかであったからもう大丈夫、というのでもありません。

 

アスベスト問題を軽視する悪徳業者たち

今回、書類送検されたのは、名古屋市港区にある産業廃棄物収集運搬会社「サーライン」と、社長である72歳の男です。

 

愛知労働局によれば、この会社は、一宮市千秋町の屋外施設で長い期間にわたり、健康被害の危険のあるアスベストを含んだ廃棄物を、飛散を防ぐ対策をなんら取らないで放置したり、また、他の業者に譲り渡すなどをしていたということです。彼らには、労働安全衛生法違反の疑いがあります。

 

そして、この施設では現在に至っても、アスベストを含んだ廃棄物がそのまま放置された状態なのです。

 

そのアスベストを近隣の方々が吸い込めば、肺がんなどの健康被害を引き起こすおそれを充分に考えることができます。とても危険な状態をそのまま放置している状態だと言っていいでしょう。

 

飛散するおそれは少ないが……

 

一方で、愛知労働局監督課の下田隆貴課長は、会見において、「アスベストを含む廃棄物は、すぐに粉じんが飛散するおそれは少ない」としています。ただし、「長期的に見て、周辺住民に対しての影響も否定できないため、今後の対応については一宮市と連携をとっていきたい」とも述べています。

 

現場は住宅や店舗が点在する地域であるため、やっぱり生活するうえで不安は増すばかりです。いまは大丈夫であったとしても、明日はアスベストが飛散し、吸い込んでしまう可能性だってない訳ではありません。 たとえば、大地震が起こればどうでしょうか。大丈夫という安心感は一気に覆るでしょう。

 

そのとき、住民の方々は、自宅が壊れてしまったり、食料や水が不足して、アスベストどこではないのかもしれないですが。アスベストは、それでも人たちの身体を着々と害していきます。地震が目に見える敵だとすれば、アスベストは目に見えない敵なのです。

 

一宮市では、労働局から情報提供を受けて、大気中の濃度を測定し、そのときはアスベストは検出されることはなく、周囲に拡散されていないことを確認したということです。

 

それで問題が解決したわけでもなく、既に、発生源からホコリが空気中に飛散している状況は、緊急に改善しなければ近隣の方々の安心な生活を取り戻すことはできないはずです。

 

責任は、無論、悪徳業者にあるのですが。それでも業者の対応がもたついている場合、行政が先手でスピーディーに取り組む姿勢も大事では。

 

アスベストに対してのあまりにも軽視した対応

 

また、このような事件もありました。

 

京都市右京区での工場解体工事で、周辺の住宅エリアに飛散した粉じんからアスベストが検出されていたことが業者側への取材でわかりました。

 

京都市では、アスベストの飛散防止に必要な対策を怠ったとして、解体に関わった住宅建設会社を行政指導しています。

 

アスベストを含む建材は、作業で飛散しやすい順序で、レベル1から3までの3段階に分類され、この工場に使われていた建材はスレートなど比較的アスベストが飛散しにくいとされているレベル3に該当します。しかし、レベル3における解体工事は、2021年に施行された大気汚染防止法改正に従い、新しく規制対象となり、実効性の確保が課題になっていたところです。

 

解体工事は、店舗兼工場の跡地にマンションを建設するため、大阪市内にある不動産会社が住宅建設会社に依頼し、さらに、住宅建設会社から依頼された市内の解体業者が作業を行っていたということです。アスベストに対しての認識の甘さは、下請けに任せることでより希薄になってしまったのかもしれません。

 

結果、店舗兼工場の2階建て建物(延べ約1700平方メートル)に対して、飛散を防止する措置をなんら徹底されずに解体作業を終えたということです。

 

近隣住民は、解体作業を動画で撮影していました。その動画では、アスベスト含有とみなされた建材が使用されている屋根で、作業員が電動のこぎりを使い建材を切断し、粉じんが舞いあがったり、アスベストの建材を数メートル下の地面に雑に放り投げたりする様子を確認することができます。

 

まとめ

みなさんはこのような記事から一体何を感じ取ることでしょう。

 

アスベストを軽視する悪徳業者がまだまだはびこっている事態を痛感することでしょう。

 

住民の方々にも、もっと「アスベストは危険だ」という認識が必要です。そのような認識があれば、適当な業者に解体工事を任せない意識も生まれます。

 

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