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台風の季節 空き家はそのまま放置しておいて大丈夫?

空き家

台風のシーズン、空き家を管理せず、放置したままという方もいるのではないでしょうか。

 

毎年、台風は、日本に必ず来るものです。

 

いまこそが、空き家をどうすればいいか、真剣に考えるときです。

 

地球温暖化の問題で、台風も大型化している?

 

 

地球温暖化で、普段通りの夏の気温ではなくなってしまいました。酷暑の夏は、去年、今年に限ったことではなく、今後も毎年続くことが予測されています。

 

地球温暖化の問題は、気温上昇の問題だけではありません。大雨や洪水……など大きな災害をもたらし、その被害は年々増加の傾向です。

 

海洋研究開発機構(JAMSTEC)が行った最新のシミュレーションでは、21世紀の末には、強い台風は現在と比較しておおよそ6.6%増加するだろうということです。

 

また、台風にともなった降水量は11.8%の増加が予測されています。

 

強風域の半径は10.9%程度拡大します。

 

近い将来起こりうる台風は、台風の中の「壁雲」が、もっと高く、もっと外側に長く伸びている状態を作ります。壁雲の内では潜熱の放出が起こるため、その周辺の空気を暖め、暖かい空気の領域が現在ある台風よりもさらに外側に広がっていきます。

 

暖まっている空気は密度が小さめで、軽く、外へ伸びた壁雲の領域でも、その下で気圧が低めで等圧線の間隔が狭くなります。

 

将来の起こりうる台風は、等圧線が狭くなった領域が拡大傾向にあるのです。

 

今後は、もっと恐ろしい台風が、日本上陸を襲う可能性が充分にあると考えるべきでしょう!

 

 

台風のためにしなければならない空き家対策

 

空き家が、管理不十分であれば台風によって以下のような被害がもたらされることになります。

 

 

周辺の住宅、クルマを破損

 

空き家の老朽化した屋根瓦であったり、スレートなど建材が台風で飛んでしまい、周辺の家屋やクルマを破損させることになるかもしれません。

 

台風では、クルマが飛ばされる程度の強い風が吹き荒れることもあるため、適切に管理されていない、あちらこちら老朽化している空き家の建材であれば簡単に飛んで行ってしまうことでしょう。

 

人をケガさせてしまうかも

 

空き家の屋根材……などが飛んだところに人がいれば、当然、その人にケガを負わせるリスクがあります。

 

人が外にいなくても、飛んだ屋根材の一部が隣家に直撃し、中にいる人にケガをさせるかもしれません。

 

さらに、台風は、過ぎ去った後でも、強風や雨によりダメージを受けた空き家が倒壊する恐れがある点を用心しなければなりません。

 

さらに空き家が劣化する?

 

空き家の建材などが飛んでしまうことで、雨漏りが発生し、より空き家の老朽化が進行してしまうことになります。

 

いまよりももっと耐久性がなくなってしまい、今後来るであろう台風、地震に耐えきれず、倒壊してしまう可能性があります。

 

また、空き家は雨漏り被害によって、湿気が多くなり、シロアリが増殖することも考えられ、さらに老朽化を早めてしまうことになります。

 

台風のせいだと呑気なことを言ってはいられない

 

 

台風の影響によって、管理不十分な空き家が倒壊し、様々な被害が起きてしまった場合、空き家の所有者が損害賠償責任を負うことになります。

 

この法的根拠となるのが民法第717条です。

 

【土地の工作物の設置、また保存に瑕疵があることにより他人に損害を生じたときには、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をすれば、所有者がその損害を賠償しなければならない。】

 

とあります。

 

「土地の工作物」とは、その土地に人の手によって設置されたもののことを指し、空き家も該当します。

 

次に、「設置 また保存に瑕疵がある」の「瑕疵」とは、本来あるべき機能であったり、クオリティー、性能、状態などが欠けている状態のことです。

 

空き家がしっかり管理されていないため、老朽化や劣化が進行し、家屋に充分な強度が維持できていない場合も該当します 

 

空き家を所有している方々は、台風が来たときのための対策を何事もないときから万全に整えておく必要があります。

 

台風のため、どのような空き家対策と向き合えばいいか

 

 

ここでは、台風に備え空き家の所有者がするべき対策について解説します。

 

保険の確認

 

空き家にかけている火災保険の契約内容であったり、期間をチェックし、補償が充分であるかを把握しておきましょう。

 

空き家を引き継いだまま、保険の確認までをしていないことはないでしょうか。実際問題、保険に入っていないこともない訳ではありません。

 

台風被害が起こり、保険範囲で修理や賠償金を支払うことができるかのチェックはとても大事です。

 

建材が飛んでしまわないように配慮する

 

自分自身で現在住んでいる家屋であれば、いろいろなモノが飛んでしまわないように、徹底して台風対策がされることでしょう。

 

そのようなことが、空き家でも行われているでしょうか。

 

台風のときには、屋根瓦であったり、外壁など建造物の一部が破損し、それが強風で飛ばされるケースが続出しています。

 

そのため、屋根の剥がれやカーポートのぐらつきなど、構造が軟弱になっているところがあれば、台風が来る前に修繕しておくのがベストです。

 

また、庭木も倒木の恐れがないか……をしっかりチェックし、植木鉢や脚立などの屋外に放置しているモノの撤去も必要です。

 

雨漏りのチェック

 

雨漏りをチェックすることも台風の前には必須項目です。

 

見ただけで建物に異常がないとしても、放置され続けた空き家は、どこかが雨漏りしている可能性があります。

 

天井や壁などを万遍に確認して、雨漏りの有無をチェックしましょう。

 

雨漏りしていることが判明したら、台風が来る前に修繕や、応急処置を行い、ダメージの拡大を阻止します。

 

また、雨どいのつまりによる雨漏りも起こりうることであるため、あらかじめ掃除が必要です。

 

長期間手入れしていない雨どいや排水溝は、結構、ゴミが一杯つまっているものです。

 

 

空き家は管理業者に依頼する?

 

 

遠方に住んでいたり、時間的に余裕がなかったりする方々の場合は、業者に対策を依頼する方法があります。

 

プロにお任せすれば、ベストな対策を実行してもらうことができます。

 

台風の後には、しっかり点検をしてくれる業者もあるので、空き家管理も兼ねて依頼するといいでしょう。

 

まとめ

 

台風が来て、空き家の建材が、あちらこちらに飛んで、甚大な被害を及ぼす……。

 

想像しただけでも怖いことです。

 

管理していたとしても、空き家は老朽化が進行するものです。

 

ここで、解体することも、ひとつの選択肢として考えるべきでしょう。

 

解体アスベスト相談窓口は、空き家問題や、解体工事におけるいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。

 

解体アスベスト相談窓口に相談することで、ベストな台風対策を行うことができます。

 

 ぜひ一度気軽にご訪問ください。

 

 

 

 

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