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深刻な空き家のアスベスト問題はもう解決したのか?

アスベスト

解体

世の中、毎日毎日新しいニュースが届き、中にはかなりショッキングなニュースもあります。

 

 

その中で、最近、なかなか報道されなくなってしまったようなニュースもあります。「アスベスト」問題もそのひとつと言っていいでしょう。

 

人たちは、ニュースで報道されないから、「もう決着してしまったのではないか……」と誤解してしまうようなところもあるのですが、実際問題、アスベストの問題はどうなのでしょうか。

 

 

アスベストの問題は決して終わっている訳ではありませんので、この記事では、アスベストの深刻な問題を追ってみました。

 

アスベストの問題はなかなか厄介である

 

あれほど世間で、アスベストのことが騒がれていたのに、現在では、ひょっとしたら「アスベストって何?」と思っている方々だっているのかもしれません。

 

実際には、アスベストの問題は、とても深刻な問題であり、「アスベストなんか関係ない」と言い切れる人たちはほとんどいないくらいです。

 

アスベストは、建築材料をはじめとし、クルマの部品なども含め、それぞれ部材の強度などを高めるため混ぜ合わせて使用する物質です。繊維状の形をした微細な材料で、目に見えないほど小さくて、簡単に見分けもつきません。

 

かつ、リーズナブルで熱などにもタフであるため、一時、爆発的に普及し、身の回りの様々なものにアスベストが入り混じっている現状があります。

 

アスベストがどんなものに含まれているのかは、目で見るアスベスト建材(国土交通省)で確認するといいでしょう。

 

依然、アスベストは残ったままである

 

アスベストは、とてもリスキーであるため現在では使うことは禁止されています。それは、当然のことでしょう。

 

ただし、すでに空き家など建物のいろいろな場所にアスベスト入りの建材は、たくさん使用した状態のままです。そもそも、このようなものを全部撤去する義務が存在している訳ではありません。 

 

それを義務化してしまえば、とんでもない労力や費用の負担になってしまうからです。大なり小なりのアスベストが入り込んだまま仕方なく放置されてしまっているのが、現在の日本の現状だと言っていいでしょう。

 

ただし、アスベストが含まれている建材の多くは、ボード材や保温材などの硬い部材の内部に混入している状態であるため、それが破損などしない限りはアスベストが飛散する可能性はないため、かろうじて安全だろうという判断をしているところです。

 

アスベストが危険をさらすとき

 

みなさんが気をつけなければならないのは、リフォームであったり、改修工事を行うときです。

 

天井などを剥がすようなときにも、アスベストが飛散してしまうのではないか……?という認識は必要となります。

 

空き家の解体工事を業者に依頼した場合には、このことを業者がしっかり心得ているのでほとんど心配はいらないです。ただし、その分、アスベスト材の産業廃棄物処理の費用がかかってしまうため、工事費が上がってしまうことになってしまうのですが。

 

 

お金がかかるから、DIYなど自分自身で空き家を解体しようと思うこともあるでしょう。そのようなときには、自己の判断が必要であるため大変です。

 

もっといえば、大地震などで家屋がたくさん倒壊したり、破損などの状況に直面してしまったときは非常にリスキーな状況です。そのようなシーンでは、少なくともマスクをして自分の肺を守る必要があります。

 

そこらじゅうにアスベストが大量に飛散している可能性がとても高いです。しかし、アスベストのことを何も知らない人たちは、なんの不安視もなく、マスクなしで撤去作業をしてしまうことでしょう。

 

空き家の解体工事は自身でできる?

 

 

解体業者のように仕事として第三者が所有する建物を解体するときには、土木工事業、建築工事業、鳶・土工工事業といった建設業許可であったり、解体工事業登録などが必要となります。

 

また、解体工事によって出た廃棄物を運搬するためには、産業廃棄物収集運搬許可が必要です。

 

ただし、ご自分で空き家を解体しようと思えば、いちいち許可をとる必要はありません。自分自身で空き家を解体すること自体も何も問題ありませんし。

 

それでも、1975年以前に建てられた家屋には、アスベストを使っている可能性が高いため、解体する前には、アスベストを使用しているかどうかを事前調査することはとても大事なことです。

 

さらに、2006年(平成18年)にアスベストを使うことが全面禁止となったのですが、1975年から全面禁止になるまでのあいだに建った家屋のなかには、アスベストが使用されていた可能性が高いものもあります。

 

 

やはり、自己で解体工事は危険!

 

 

アスベスト含有建材をDIY感覚で切断したり穴を開けたりしてしまえば、アスベストが飛散し、自分自身や、家族、周囲の方々にアスベストばく露のリスクがあります。

 

ですから、アスベストの疑いがある場合、専門業者などにぜひ、ご相談ください。

 

材質が明確でない場合は、建材を壊したり、穴をあけたりしないでください。ということが注意喚起されているのですが。しかし、あらかじめアスベストについての知識をもっていない限り、自己でDIYしようとする場合、気にせずしてしまうかもしれないですよね。

 

あらかじめ空き家の解体工事を業者に依頼するのであれば、ほとんど問題ないのですが。

 

有資格者によるアスベスト事前調査が義務化されている

 

大気汚染防止法改正にともなって、2023年10月1日以降に着工する解体工事において、有資格者によるアスベスト事前調査が義務化されています。

 

また、空き家の解体工事を行う事業者であったり、事前調査をする業者は、資格者の育成を計画的に進行する必要があります。

 

しかし、それでも個人での解体工事において事前調査の義務は現状ありません。

 

義務化されていないのは、個人で解体しようと思う人たちの数が少ないからであるのかもしれません。しかし、数は少ないのかもしれませんが、費用を抑えるため、自身で空き家を解体しようと思う方々もきっといらっしゃることでしょう。

 

まとめ

 

実際には、アスベストの問題は、もう終了した訳ではありませんので、もっとアスベストが危険であることを注意喚起する必要があります。

 

普段、私達が日常生活を送るうえで、それほどアスベストの問題は大事件ではないのですが、自身で空き家を解体しようと思ったりすることには、かなりリスクがありそうです。

 

何よりもみなさんがアスベストの危険性について最低理解していることが大事です。

 

解体アスベスト相談窓口は、アスベスト問題、解体工事におけるいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。

 

解体アスベスト相談窓口に相談することで、アスベストに対しても正しい対応について知ることができます。

 

ぜひ一度気軽にご訪問ください。

 

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