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空き家にクマが立てこもり こんなところにも問題が発生している?
空き家
解体
空き家の増加は、まさにどの地域でも深刻な問題を抱えています。
空き家とは……、誰も現在住んでいない、放置されたままの物件のことです。
売却中であったり、賃貸募集中の物件は、ある程度管理されていることでしょうから、ここには該当しません。
また、空き家には、「特定空き家」があります。それは、以下のような条件にあてはまる家屋のことです。
・倒壊するなど著しく保安的に危険である状態の家屋
・衛生的に有害となる危険のある家屋
・適切な管理が行われなわれず、著しく景観を損なっている家屋
・その他の周辺生活環境の保全を維持するため、そのまま放置していることが適切ではない家屋
そのような空き家の状態にしてしまうと、思わぬ事件・事故に遭遇することがあります。空き家は、クマの被害も大きくしてしまう要因なのです。
目次
空き家にクマが立てこもり
福島県喜多方市の山あいの集落に存在している空き家に、なんとクマが侵入しているのが見つかりました。
クマは4時間ものあいだ空き家あたりにのさばり、その後、山へ逃げ、結果、今回に関していえば、ケガをした人はゼロ人で済ますことができたのですが……。
12月2日午前10時ちょっと前、喜多方市熱塩加納町山田の放置された空き家にクマが侵入しているのを、ご近所に住んでいる方々が見つけ、市へ通報をしました。
警察・市などが現地で調べたところ、子グマらしきクマ1頭が、空き家の隣に存在している木に登り、柿を食べたりし、空き家の出入りを繰り返したりする様子を確認したということです。
現場といえば、住宅が点在する山あいの集落です。子グマであっても事態は尋常ではありません。
警察や市は、大々的に集落の一部の立ち入りを禁止し、ご近所に住む方々に戸締まりを徹底すること、不要不急の外出を控えるよう呼びかけるなどの対応を急ぎました。
そして、クマが見つかってから、4時間程度経過した午後2時すぎ、野生動物を追い払うため使用される花火で、クマは山に逃げて行きました。
これで一件落着ですが、本当に迷惑な話です。
スーパーにクマが立てこもり
クマの問題は、最近次々とニュースに登場しています。
秋田市のスーパーでは、3日間に渡りクマが居座ったのです。
周辺には山などは存在せず、住居が密集している地帯に突然出没したクマに、住民の方々からの驚きの声がたくさん聞こえてきました。
まさかここにクマが出るとは思わなかった……。クマは一体どこから来たのだろう……。
2日間に渡り、にらみ合いの時間が続き、クマがスーパーに居座ってから3日目の朝、中に設置してあるワナの箱が動いたということです。
その後は、猟友会が麻酔銃で眠らせ、店の外に運び出しました。
最終的には、殺処分されることになり、「なんでクマを殺すの?」という批判の声もあがっていました。
空き家の柿が狙われた?
スーパーが狙われたのは、そこに食べ物があるのだから理解できるという方々もいるでしょう。
一方で、空き家といえば、食べ物は別にありませんし、クマが入り込む可能性は低いと考える方々もいらっしゃることでしょう。
しかし、この場合、クマはおとなしく柿を食べていたということです。
空き家だから、食べ物がないという考えは間違いです。
今回、クマは空き家の軒下部分の物置に侵入していたということです。フンの量などから数日前から空き家に侵入していた可能性があると言われています。
それをなかなか気づかないのも空き家ならではの特徴です。
しかし、空き家周辺では近隣の方々がクマを目撃していたのです。ご近所のお家にある枝が折られる被害が確認されています。
民家に居座るのは今までなかった……
宇津野行政区長の男性曰く、「集落にクマがいるのは別に驚くことではありませんが、民家に居座るというのは今までなかった……」ということです。
人気のない空き家が、そのクマにとって大変居心地のいい場所だったのでしょう。
クマは人に対して警戒心が強い動物だけど……
クマは一般的には、人に対して警戒心が強い動物だといわれています。
しかし、一方では最近、市街地でもクマが多く出没し、目撃されています。
このような現象は、狩猟圧力が減少してしまったり、森林環境・里地里山が変化したこと、また、中山間地域の社会変化……などによってクマが人間にそれほど警戒心をもたなくなったためといわれています。
クマが住宅街に出没するのは、主として以下のような理由からです。
・食べ物を求めて人里におりてくる
・ゴミの管理がされておらず、ニオイにつられ出没する
・樹林地を徘徊し、ついでに住宅地付近を徘徊している
クマが出没するのを防ぐためには、次のような方法が効果的です。
・食べ物や飲み物のゴミをポイ捨しないで環境を守る
・食べものを目の届きやすい場所に置かない
・頻繁に草刈りを行う
・電気柵を設置して、作物に近づけないようにする
・放棄された果樹を撤去する
空き家をそのまま放置していれば……
空き家をそのまま放置してしまうことで、クマ以外にも様々なリスクと遭遇することになります。
お家は呼吸するとも言われており、ずっと閉め切った状態で放置されていれば、お部屋に湿気がこもって、カビが発生したり、木材が腐食するなど、建物の傷みがどんどん進行します。
そのような状態にならないために、定期的に行って、換気や清掃を行うのが理想ですが、自宅から遠い場合、難しいこともあるでしょう。
そして、不動産の所有者の方々には、固定資産税の支払い義務が発生します。別に住むお家があるという方々の場合、自宅と空き家の両方の固定資産税を払うことになります。
空き家の資産価値が低いと、支払う固定資産税額はそれ程大きな負担とはならないのかもしれませんが、それでも意味のない出費が延々と続くことになりますが大丈夫でしょうか……。
このように空き家を放置し続けることは、いろいろな問題があり、多くの人たちに迷惑をかけてしまうリスクもあります。
問題を発生させない方法として、現在使用していない家屋を解体してしまうことがあります。ただし、安易に解体を決断してしまえば、後々後悔するような思わぬ結果を招く可能性だってあります。
空き家解体のデメリットもある
空き家を解体してしまえば、固定資産税であったり、都市計画税の優遇措置が受けられなくなることもデメリットとしてあげることができます。
解体すれば固定資産税などが上がるのであれば、今の状態で放置しよう……と考える方々もいるかもしれないですよね。
しかし、それでも行政から「特定空家」に認定されれば、優遇措置の対象から外れてしまうため注意が必要です。
まとめ
空き家は、様々なリスクを生む要因です。
まさか、クマの被害を大きくしてしまう要因であるとは所有者の方々も考えていなかったのではないでしょうか。
今後、どんな想定外のことが起こるかもわからないです。
いずれにせよ空き家の所有者の方々には、放置の選択肢はありません。
解体して更地にしたり、売却、活用するなどの方向を検討する必要があります。
解体アスベスト相談窓口は、空き家問題におけるいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。
解体アスベスト相談窓口に相談することで、空き家対策の一番いい方法を知ることができるでしょう。
ぜひ一度ご訪問ください。