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空き家の管理方法とは?劣化の原因と対処法を解説
解体
空き家は放置しておけばどうして劣化してしまうのでしょう。
まずは、原因について知り、次に対処の方法を考えることが大事です。
この記事では、空き家が老朽化する原因と対策についてまとめました。
ぜひ一読ください。
目次
空き家が劣化する原因とは
人が住まなくなってしまった空き家は、人が住んでいる空き家と比較しても、かなり早いスピードで劣化していきます。
では、どうして劣化のスピードが速くなってしまうのでしょうか。
原因は以下にあります。
換気の不足
まず、空き家が劣化してしまう要因には、換気の不足をあげることができます。
人が住むことのなくなった空き家は、窓やドアが長い期間閉められた状態が続くため、空気の流れがシャットアウトされてしまうことになります。
このような状態が続くことで、湿気は、お部屋の中に停滞しやすくなり、カビが発生してしまったり、木材の腐食を加速化させる要因を作り出します。
特に、湿度が高いエリアにある空き家であったり、梅雨の時期には、これらの問題を顕著に散見することができます。
雨漏り
また、空き家の劣化の原因は、雨漏りです。屋根や壁のすき間から雨水がちょっとずつでも侵入すれば、お部屋の内部の構造に大きな打撃を与えることになります。
雨漏りは、発見が遅れがちで、ちょっとだけならそのままでいいという気持ちも起きてしまうのかもしれません。
長期間にわたってそのまま放置しておけば、そうとう損傷が進行し、大規模な修復が必要になることもあります。
害虫・害獣の侵入
しばらくお掃除がされない空き家は、害虫や害獣が住みやすい環境を作り出します。
害虫・害獣は、家屋の構造を破壊してしまうだけでなく、衛生的な問題も引き起こす要因です。
給排水管・ガス管の劣化
給排水管であったり、ガス管が劣化することも、空き家を劣化させてしまう原因のひとつとしてあげることができます。
人が住んでいない家屋は、水を使用したり、ガスを使用するシーンが激減します。放置したままでいると、気づかぬあいだに給排水管や、ガス管が劣化してしまい、破裂・破損する恐れがあります。
見た目異常がないように見えたとしても、実際に使用してみたとき、不作動を起こしやすく危険です。
定期的には通水をしないことには、給排水管内の中がカラカラになってしまい、下水のニオイが上へ上がっていきやすくなります。また、錆がまとまって落ち、排水管づまりの原因になります。
空き家の劣化とどう向き合えばいい
それでは、空き家劣化のため、所有している方々は、どのような対策と向き合えばいいのでしょうか。
空気の換気を頻繁に行う
空き家の劣化をできるだけ遅らせるためには、定期的な空気の入れ替えが必要不可欠です。
できるだけ頻繁にお家のドアや、窓を開け放つ機会を設け、新鮮な外の空気を家の中に流し込むことが何よりもおすすめです。
それだけで、空き家内の空気を循環させることができ、湿気やカビの恐れをかなり軽減させることができます。
通水・設備の稼働を頻繁に行う
大事なのは、空き家を空き家としてそのまま放置しておくのではなく、保守管理することです。
そのためには、給排水管や設備を頻繁に稼働させ、劣化を阻止する意識が大事です。
給排水管をできるだけ多く流水させることによって、管を破損させてしまうことであったり、嫌なニオイの発生を阻止することが可能です。
適度な流水という単純作業でも、充分、徐々に汚れやサビを排除することができ、管系統の健全性を維持する効果を期待できます。
ガスの設備も定期的に使用することを意識し、長い期間使わないままの状態にならないように注意してください。
できるだけ普段使いを目指せば、設備が劣化することを遅らせ、故障やトラブルのリスクを圧倒的に減らすことができます。
害虫・害獣駆除
害虫や害獣の問題は、害虫や害獣が安易に侵入できない衛生上良好な環境を維持することが必要です。
そのためには、定期的に清掃やお庭の手入れを行い、普段から害虫を寄せ付けない対策を徹底するようにしましょう。
たとえば、ネズミには、忌避剤を使用することがひとつの対策です。
専門家のサポートを受ける
なかなか行くことができないような遠方に所有している空き家であったり、仕事をしていて忙しいなどと言った理由で空き家の管理がなかなか難しい場合もあるでしょう。そのようなときには、専門の空き家管理サービスに依頼することを検討するといいでしょう。
また、空き家に対していろいろわからないこともあるでしょう。
そのようなとき、自己判断で行動するのではなく、専門家に正しいアドバイスを受けて行動したいものです。
空き家解体も視野に入れて検討する
ずっと放置されたままの空き家は、解体も視野に入れて考えてみましょう。
空き家を放置しておくと、周辺の方々に大変な迷惑をかけてしまう恐れがあります。
特に、築年数が経過した空き家は、強風が起こり屋根が飛ばされてしまったり、倒壊の危険性が高まれば大きな事故につながるリスクも考慮する必要があります。
また、一年以上人の出入りがなく、適切でない状態で放置されたままの空き家は、「空き家対策特別措置法」に基づいて「特定空家等」に指定されることになり、行政からの指導に従わないと、所有者の方々が費用を負担しなければならない強制撤去や、固定資産税の軽減措置(住宅用地の特例)の対象から除外されるなどの対応を受けてしまうことになります。
空き家を解体することによって、定期的に空き家を掃除しなければならなかったり、補修工事の手間や費用負担もなくすことができます。
また、老朽化した空き家が建ったままの古家付土地よりも、更地にした土地の方がスムーズに売却できる傾向があります。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、空き家の老朽化の原因とともに、対策について解説しました。
まずは、原因を知り、ひとつずつ対策と向きあっていきましょう。
まだまだ、こんなときにどうすればいいか迷ってしまうこともあるでしょう。
そのようなときには、解体アスベスト相談窓口にご相談ください。
解体アスベスト相談窓口は、空き家問題に対しての適切なアドバイスを行うとともに、解体工事について気軽に相談することができる問い合わせフォームです。