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空き家を解体したいけどお金がない! 解決策はある?

補助金

空き家にかかる解体のための費用は、建物の構造や、広さによって違ってきます。おおかた30坪の空き家であれば、木造建築の場合、90万円から150万円の費用が発生、鉄骨造の場合、150万円から210万円、鉄筋コンクリート造の場合、180万円から240万円の費用が発生します。

 

実は、空き家の解体費用は決して安くはないのです。ですから、空き家の解体を検討しているものの、お金がなくてなかなか実行できない……という方々も多いのではないでしょうか。

 

しかし、だからと言って空き家をそのまま放置するのも妥当とは言えません。

 

今回は、そのような方々のため、対策となるべき案をアドバイスしたいと思います。

 

建物つきのまま売却する

 

解体工事の費用を払うことができないのであれば、まずは、解体を考えず、建物つきのまま売却することを検討してみるといいでしょう。

 

ただし、築が20年超えしているような古い家屋の場合、資産価値がほぼ「0」に等しい状態であるため、基本 、土地の価値だけで売却価格が決定される……と考えるべきでしょう。

 

また、すぐに売りたいと焦るものの、ヘンピな田舎などの空き家であれば、購入を希望する方々が極端に少ない場合もあり、決してスムーズに売却できないこともあり、そうとうストレスが溜まってしまうことがあります。

 

賃貸で運用する

 

空き家を、賃貸で運用することができれば、解体工事の費用は支払う必要がありませんし、かつ、定期的に収入を得ることができるメリットがあります。

 

賃貸の相手を探すためには、「空き家バンク」などを有効的に活用するといいでしょう。

 

空き家バンクとは、空き空き家を貸したい方々と、空き家を借りたい方々を賃貸や購入の方法でしっかりつなげてくれるサービスです。空き家問題は社会問題ともなっているため、解消するため自治体が主体となって運営されています。

 

築年数がそうとう古いものであったり、田舎に存在している空き家であれば、賃貸料金がほぼ「0」になることがあります。ただし、それでも利用する方々がいてくれれば、所有者の方々は空き家放置での荒廃を回避することができますし、定期的にしなければならない管理が必要なくなるため、それでも賃貸のメリットはあると見ていいでしょう。

 

 

自治体の補助金を有効活用する

 

空き家を解体するお金がない……という方々は、自治体において、補助金の支給がされているため、そのようなものを有効的に活用するといいでしょう。

 

おおかた補助金の支給額には上限があり、100万円あたりが目途となりますが、それでも充分、解体工事のモチベーションを高めることができるでしょう。

 

それぞれ自治体によって内容は違うのですが、以下を目安として考えてください。

 

【群馬県高崎市の場合】      補助金額 解体費用の5分の4       上限100万円

 

【兵庫県神戸市の場合】      補助金額 解体費用、また補助対象標準額低い方の3分の1  上限60万円

 

【東京都足立区の場合】      補助金額 解体費用の2分の1       上限木造は50万円、非木造は100万円

 

【和歌山県和歌山市の場合】  補助金額 解体費用の3分の2       上限50万円

 

【佐賀県みやき町の場合】    補助金額 補助対象経費の2分の1  上限50万円

 

空き家解体ローンを利用する

 

空き家を解体するお金がない場合、空き家解体ローンを利用する方法があるので、こちらをご検討ください。

 

空き家の解体ローンとは、解体工事の費用にあてることができるローンのことです。

 

地域の銀行で、空き家問題解消による地域活性化を目的として扱っていることが多く、担保であったり保証人は必要なし、低金利、また、審査が通過しやすい……といったメリットがあります。

 

申請する方法は、ほぼ住宅ローンと同じです。融資を申し込みし、審査を受け、融資を受けることができます。

 

【東京ベイ信用金庫の場合】

 

東京ベイ信用金庫では、空き家解体ローンのサービスが提供されています。

 

以下は、利用する方々の条件です。

 

・満20歳以上の個人であること

・安定収入のある方々

・保証会社の保証を受けることができる方々

・営業地区内に住所がある、また、営業地区内にある事業所に勤めている方々

 

なお、ローンの用途は、空き家の解体費用であり、また、解体に関しての諸々の発生する費用に限定されます。

 

借入できる金額は以下のような感じです。

 

借入金額:1万円~500万円

借入期間:3カ月以上20年以内

 

*金利は通常金利を適用する変動金利型が適用

 

 

【神奈川県JAバンクの場合】

 

神奈川県JAバンクの場合、条件は以下のようになります。

 

・地区内に在住または在勤している方々

・借入する時の年齢が満20歳以上で65歳未満、かつ、最終償還時の年齢は満72歳未満である方々

・継続して安定した収入を得ている方々

・JAが指定している保証機関から保証を受けることができる方々

・その他JAが取り決めしている条件を満たしている方々

 

また、現在、居住していない住宅に対する利用目的である必要もあります。

 

借入金額は以下のような感じです。

 

借入金額:10万円~500万円以内

借入期間:1年以上10年以内

 

*金利は、固定金利選択型か変動金利型どちらかを選択

 

解体工事の費用を支払いできないのなら相続放棄すればいい?

 

相続して空き家を所有している方々もいらっしゃることでしょう。そのような場合、解体工事のお金がないのであれば、「相続放棄」という方法があります。

 

親などが亡くなって資産を相続した権利を取得したあと、3か月以内であれば、相続は放棄する権利があります。

 

預貯金であったり、不動産など全部の資産の相続権は放棄することになりますが、同時に空き家を解体する義務からも解消されます。

 

ただし、実際問題、相続権をもっているすべての方々が相続放棄してしまえば、放棄した方々には「管理義務」が残る場合があるため、そこには注意が必要です。

 

土地や建物の次の所有者が決定していない限りは、対象となる不動産を管理し続ける義務が残ったままなのです。

 

そして、万が一空き家が倒壊してしまって、近所に被害を与えてしまった場合には損害賠償請求を受けるリスクも出てきます。

 

ですから、単純に相続放棄するという意気込みだけでは、すべてを解決することはできないのかもしれません……。

 

まとめ

今回は、解体工事をしたいけど、お金がない……という方々のため、可能な方法をアドバイスしました。

お金がなくても、できることはある!と考えるべきでしょう。

まずは、専門家から詳しいアドバイスを受けることも大事です。

解体アスベスト相談窓口は、解体工事におけるいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。

 

解体アスベスト相談窓口に相談することで、解体工事のお金の問題も、良きアドバイスを受けることができます!

 

ぜひ一度訪問してみてはいかがでしょうか。

 

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