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空き家を解体工事して駐車場に 流れを解説
解体
現在、空き家を解体して、駐車場にすることを検討している方々もいらっしゃることでしょう。
そこには一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、空き家を駐車場にする利点とともに、流れについて解説します。
空き家を解体して駐車場にするメリット
空き家を解体してしまい、駐車場にすることは、土地活用の中でもメジャーな方法だと考えていいでしょう。
なぜ駐車場にするのか。
そこには、様々なメリットがあるからです。
初期費用をあまりかけずに済ますことができる
駐車場以外の土地活用の方法には、賃貸のアパートであったり、マンションの建築、太陽光発電の設備を設置することであったり、コインランドリー化する方法などがあります。
それらも、有効的な方法であるのかもしれませんが、どの方法も、新しく建設しなければいけないので、初期費用が発生し、さらに、スタートしたからには、いろいろな維持費用も発生してしまう問題を抱えています。
できるだけ安く費用を抑えようと思っているからこそ、多くの人たちが空き家を解体して、駐車場にしようと考えているのです。
月極の青空駐車場であれば、整地であったり、設備を導入することはほとんど必要ないため、初期費用はほぼかからずにスタートできてしまうでしょう。
安定収入が期待できる
空き家のままであれば、空き家を管理するための費用負担などかかってしまうことになります。
しかし、空き家を解体して、駐車場として有効的に活用することができれば、駐車場賃料として収入を得ることができるようになります。
月極の駐車場として経営し、一度契約を得ることができれば、毎月の安定した収入を期待できるでしょう。
空き家が倒壊してしまう心配はしないで済む
空き家をそのまま放置しておけば、老朽化してしまったり、地震などが起こり倒壊してしまう危険がまといます。
空き家が倒壊すれば、基本的には、責任を被るのは、「所有者」です。さらに、ご近所に被害を及ぼせば、こちらも、空き家の所有者の方々に責任が追求されるリスクがあります。空き家を解体して、駐車場化することで、そのような倒壊によるリスクをなくすことができます。
売却や転用が楽にできる
駐車場であれば、土地に建物がない状態であるため、今後、土地を売却したり、駐車場以外の方法を選択すると言ったとき、しやすいというメリットもあげることができます。
アパートやマンションなどが建築された場合、いざ、土地を売却しようと思ったとしても、まずは建物の解体工事を行う必要があり、決して事態は簡単ではありません。
そのような意味でも、駐車場化であれば、解体しなければならない建物も見当たらず、土地もすでに整備されているため、そこからいろいろな活用の発想を行うことができます。
空き家を駐車場にする流れ
ここでは、空き家を駐車場にする流れをざっとですが、解説します。
解体
まずは、空き家の解体です。その際、複数業者に相談してみて、最適な会社を選ぶようにしましょう。
業者選びを失敗すれば、工期が想定以上に延びたり、きれいに解体されなかったりします。
月極駐車場? コインパーキング?
駐車場の施工や管理に詳しい業者に相談し、月極駐車場とコインパーキングどちらか、どのように経営していくか……あたりの詳細を決定していきます。
土地活用のプロに相談することで、駐車場経営以外の別の選択肢が浮上することもあるかもしれません。
こちらもできれば、複数の企業に一括でプランを請求するなどし、最適な依頼先を選ぶようにしましょう。
契約
施工や管理を依頼する企業が決まれば、契約を行います。
初期投資やランニングコスト、どの程度の費用が発生し、オーナーはどの部分を負担しなければならないか……などは、この段階で決定します。
個人経営であったり、管理委託方式であれば、施工内容は自身で決定していくのですが、一括借上方式であれば、契約が済んだあとは企業にお任せでOKです。
施工
いよいよ施工です。
月極駐車場か、コインパーキングか、また、駐車場の種類によって施工内容に違いがあります。
月極駐車場であれば、砂利やアスファルトで地面を整備して、看板などを設置するだけで施工は完了です。
コインパーキングであれば、土地の舗装にプラスして、ロック板や精算機の設置も必要となるため、月極駐車場よりも、工事期間であったり、費用が増えてしまいます。
一番安定した収入が見込むことができるのは、月極駐車場です。それは、契約の台数分、定額の収入を得られるからです。コインパーキングであれば、常に満車の場合、月極駐車場よりも高い収入を得ることができます。
ただし、立地と時間帯に依存度が高いため、月極駐車場と比較して、収入に浮き沈みがあり、安定しないのかもしれません……。
また、月極駐車場とコインパーキングを両方設置するハイブリッド型もあり、月極駐車場の安定性にプラスして、コインパーキングの利益を狙うことができます。
経営スタート
駐車場が完成したら、いよいよ経営のスタートラインです。
立地条件によっては、利用者を募集ことになるかもしれません。自分自身の力で、利用者を集めるのはなかなか難しいため、サポート企業に宣伝広告を依頼するといいでしょう。
一括借上方式であれば、利用者の数に関係なく、オーナーにはある程度の賃料が入るため、楽かもしれません。
空き家を解体して駐車場に 注意すべきポイント
駐車場経営は、どこでどのような形で運営するかが大きなポイントです。
おおかた住宅地の中心あたりでは月極駐車場のニーズが高く、病院や商業施設の側ではコインパーキングのニーズが多いなどの特徴があります。
駐車場の経営は、立地に左右されやすいビジネススタイルであるため、場合によっては、駐車場を運用することよりも、賃貸や民泊のほうがニーズを見込むことができる場合もあるでしょう。
税金の問題
駐車場は固定資産税の優遇を受けられないこともデメリットです。空き家のままでも税金はかかってしまうのですが、更地の場合は優遇処置がなくなるため、支払い額がアップします。
ですから、駐車場を運営する前に、ランニングコストがどれ程度かかるのか計算も必要になってきます。
ただし、駐車場の地面をアスファルトや、コンクリート舗装することで固定資産税を減額できる方法があります。土地をアスファルトやコンクリートで舗装することで、小規模宅地等の特例が適用されるので、200㎡までの広さの土地であれば、土地評価額が50%減額されます。
費用がかかる
空き家を解体して駐車場にすることは、比較すればローコストでできる方法です。ただし、ゼロではありませんのであらかじめ費用の計画が必要です。
まずは、空き家を解体する費用がかかります。木造30坪の住宅の場合、建物本体の解体は90〜120万円ほどの費用がかかります。
さらに、以下のような費用も発生します。
【駐車場の舗装 】
・砂利敷きの場合:2千円〜/㎡
・アスファルトの場合:3千円〜/㎡
・コンクリートの場合:5千円〜/㎡
【区画線】
5千円/1区画
【車止めの設置】
5千円〜/台
【フラップ板】
10万円前後/台
【料金精算機 】
40〜50万円/台
【照明・看板などの設置 】
15〜20万円
【フェンス設置】
2万円〜/m
まとめ
空き家をそのままにしておくのではなく、解体して、駐車場にすることでもたらされる様々なメリットがあるため、ぜひご検討ください。
空き家を解体して、駐車場にすることは、素人の方々でも比較的入りやすい、ビジネスモデルです。
ただし、それでも適当にはじめれば、失敗するリスクもあるため専門家に相談することも必要です。
解体アスベスト相談窓口は、解体工事、空き家問題などいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。
解体アスベスト相談窓口に相談することで、空き家を解体した方がいいのか、空き家を解体したあとの有効活用など、いろいろなアドバイスを聞くことができます。
ぜひ一度気軽にご訪ください。