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空き家を解体業者にお任せ! 作業はこんなふうに行われている
空き家
解体
空き家の解体工事を依頼する前に、ざっと全体的な流れをつかんでおくといいでしょう。
ひとつひとつ手順があり、それをこなすことで、解体作業が完了します。
目次
どの程度、作業スタッフ・作業日数が必要?
空き家とひとこで言うものの、大きいお家もあり、小さいお家もあります。
それぞれのお家に対して、あらかじめどれくらいの作業スタッフ、作業日数が必要なのか、目星をつけることも大事なことです。
その空き家の大まかな坪数を測定するために、建物の登記簿を確認することもあり、外周をメジャーで測り、面積を算出することもあります。
だいたいの目安ですが、30坪程の空き家であれば、3人から4人の作業スタッフで、重機を使用し、7日~10日程度で解体工事が完了します。
空き家の解体工事は、これだけの人数も必要ですし、重機を使用するなどもあり、やっぱりプロの力が必要。自分ひとりで、なんとかできるなんて思わない方がいいでしょう。
有害物質が存在しているかも
自分ひとりで解体しようという思いでは、そこに有害物質が存在していても気づかないこともあるのではないでしょうか。
空き家は大変リスキーな存在である場合もあるのです。
有害物質とは何か……。
それは、アスベストのことです。
アスベストは、吸引すると肺ガンなどになる恐れがあります
また、PCBとは、人工的に作られた油状の化学物質のことです。熱で分解しにくく、電気絶縁性が高く、化学的にも安定な性質をもつことより、かつて電気機器の絶縁油や加熱・冷却用の熱媒体など、さまざまな用途で利用されてきました。しかし、その後リスクが明確化し、現在は製造・輸入ともに禁止されています。
古い工場やビルなどを解体する場合、業務用蛍光灯器具の安定器のコンデンサー内の巻紙のすき間に数10g程度のPCB油が含浸されていることがあります。
ただし、こちらの場合は、一般家屋の解体の場合、それ程心配する必要はありません。
廃材の処分方法を確認する
解体工事を通して出た廃材であったり、産業廃棄物に関しては、正規の形で処分することが条例や法律によって決められています。
地方自治体によっても処分する方法は違ったりするのですが、一般的に、中間処理施設へ搬入をしたり、最終処分場へ搬入といった形で廃材を処分します。
解体業者に工事を依頼すれば、廃材の処分までを含めて行ってもらうことが一般的な流れです。
空き家の解体工事の流れ
ここからは、具体的に解体工事を行う流れです。
まずは何からはじめればいいのでしょうか。
ほとんどチンプンカンプン……という方々が多いことでしょう。
まずは、注目すべきは、「瓦」です。
瓦という存在も、普段気づかないかもしれませんが、なかなか厄介なものであり、基本的には人の手によって一枚一枚を丁寧にはがしていくことになります。
現在は、「分別解体」が基本的な考え方であるため、大きな重機で一気に壊してしまおう……というのが難しい現状です。
特に、スレート瓦であれば、アスベストが含まれているリスクもあるので、慎重に向き合い、密閉性の高い容器に梱包して処分することが要求されています。
設備や内装材の撤去
次は、設備や内装材の撤去です。
空き家に取り付けられている窓ガラスや土壁、石膏ボードなどを撤去していきます。
もともと大変な作業であるのですが、家電製品や家具など残置物が依然残っている場合、作業はより大変さを増すことになります。
そのようなものはあらかじめ余裕があるとき自身で処分すると、解体工事費用をいくぶん安くすることができます。
木材、コンクリートガラや、屋根材、窓などのガラス類あたりは、解体工事をする上で必ず出てしまう廃棄物であるため、それをなかなか安く抑えようと思うのは難しいことではあるのですが、一方でみなさんが工夫できる廃棄物もあります。
それは、残置物=家屋内の廃棄物ですね。
あらかじめ空き家内を片付けて、粗大ごみや日用品、不用品をできる範囲で処理しておくといいでしょう。
解体業者に全部を任せてしまえば、楽なのかもしれませんが、楽であるほど費用は高くなります。
重機を使用する
手作業によってできる範囲の解体作業をざっと終了させれば、次は重機を搬入して、解体作業を行っていきます。
重機を使って解体をしている時がまさにリアルに工事が進んでいると感じられるダイナミックな瞬間です。
しかし、そのときが一番振動であったり、騒音、粉じんの飛散といったことが起こりやすいときなのです。
解体業者も、もちろん周辺の環境であったり、近隣の人たちに充分配慮しながら工事を進行させていきます。
地中埋設物があるかも
空き家本体を解体して基礎の撤去まで終了すれば、土の中に廃材が埋まっていたり、井戸や浄化槽などが見つかった……ということがあります。
どうして、こんな自分の敷地内から埋設物が出現するのか不思議……という人たちもきっといるでしょう。
その多くの理由ですが、岩石などであれば自然に発生するでしょうし、そうでなければ、不法投棄の可能性があります。
そのままの状態にしておくと、その後の土地活用にも影響が出てくるのでそのようなものは撤去が必要です。
やっぱり、解体工事って大変!なんです。
土地を売却することを検討している場合、地中埋設物があることを把握していながら売却行為をしてしまうと、後々、その事実がバレた時、撤去費用を請求されるようなこともあります。注意しましょう。
また、重機をふんだんに活用し工事を行えば、それだけ細かな木屑やコンクリートガラなどが大量に発生します。そのようなものを土地から撤去することで、キレイな状態に変えていきます。
細かい木屑やガラについては、手作業によって撤去を進めていきます。
完了すれば、整地を行って、土地をキレイな状態に仕上げます。
現場の掃除が必要
最終的に工事現場を清掃、キレイにしていきます。清掃の際には、水を使いたいので、この時点まで水道料金はできるだけ解約しないことをおすすめします。
まとめ
ある家の改築工事で古い壁を撤去したところ、たくさんのぬいぐるみが見つかった!ということです。
その理由は、通常グラスファイバーなどが使われる断熱材として、この家ではぬいぐるみが代用されていたとのことです。
こんなハプニングも、いろいろと起こるのが、空き家の解体工事です。
しかし、プロに任せることで、入念に計画をたてることと、経験値によって、どのようなリスキーな出来事にも、無難に対応します。
安心して任せるのはいいですが、解体工事がどのように行われるのか流れ程度をつかむことは大事です。
解体アスベスト相談窓口は、解体工事におけるいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。
解体アスベスト相談窓口に相談することで、さらに詳しく解体工事のノウハウを知ることができます。
ぜひ一度気軽にご訪問ください。