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高齢化と空き家問題 こんご起こりうることとは?

空き家

日本では、確実に高齢化の問題を抱えています。

 

いままで、可能であったことが、体力不足で思うように身体が動かないということもあるでしょう。認知症になってしまうリスクも。

 

相続の問題もそろそろ真剣に考えるころであるかもしれません。

 

空き家を所有している方々にとっても、例外ではありません。老人ホームなど施設に移り、現在住んでいるお家が空き家化する可能性があります。

 

高齢化における空き家問題

 

2033年あたりには、空き家の数は、2,150万戸、つまり、日本全体の家屋で3戸に1戸程度が空き家化する予測がされています。

 

空き家の多くは高齢者の方々が住んでいた自宅です。

 

高齢化した親が、老人ホームなど高齢者住宅であったり、子供さんが住んでいるお家などに転居して、今までの自宅が空き家になった場合、自宅を有効的に活用するには様々な障壁があります。

 

体力も当然衰えているでしょうし。片づける気力がなかなか生まれないかもしれません。

 

また、片づける意識が生まれても、昔のことを思い出し、スムーズに整理が進まなかったり、あげくには家に戻りたい……と思ってしまったり、最悪、認知症を患っているため正しい判断ができない場合もあります。

 

子供さんから「空き家をずっと管理することは大変だから売却しよう」ということを勧められても、簡単に同意してくれる親は多くはないと言います。

 

このような様々な事情から、高齢者の方々の住んでいた家屋は長い間放置され、空き化する状態が散見されます。

 

地域の活力が低下する

 

空き家が増える……ということは、それだけ、その地域の住人が減ってしまうということです。

 

住人が減ってしまえば、それだけおのずと地域の活力は低下することになります。かつ、道路であったり、水道、電気などと言ったインフラを維持することすら難しくなってくるでしょう。

 

例えば、ある道路を利用する家族の数が半減した場合、1家族あたりの道路維持の負担は単純に計算して2倍に膨れます。

 

その他にも、スーパーマーケット、銀行、郵便局、病院……などなど、人たちが生活をする上で必要不可欠である施設が撤退する事態も起こりうることです。

 

子供が空き家を相続する選択肢

 

空き家(実家)の活用に困惑しているのは親の立場だけではありません。

 

親がやがて亡くなり、子供さんたちが相続した後も、空き家との向き合い方はなかなか簡単ではありません。

 

子供さんたちが、実家から離れた場所に住んでいることも多くあり、相談しようにも、一体どこに相談すればいいのかわからない状態があります。

 

また、空き家の今後について兄弟間で争いになってしまう事態もよくあることです。兄弟の一人は、空き家を売却しようと主張し、別の兄弟は売却に断固として反対……といった状況です。

 

両者とも、親の気持ちを代弁していると言っていいのでしょうけど、実際問題、どっちの主張が正しいかもなかなか判断できず、いざ妥協することも難しい状態です。

 

空き家は、適正な管理が必要である

 

空き家をそのまま放置しておくほど楽なことはありません。

 

しかし、そのような空き家が増え続けてしまい、環境やご近所に多大な迷惑をかけているのです。

 

誰も利用されない家屋は、一気に傷みが進行するものです。

 

老朽化が進めば、屋根や外壁などの建材が剥がれ落ちることもあるでしょうし、家屋が傾き倒壊する危険性が高まり、いろいろなシビアな問題を引き起こすことになります。

 

空家等対策の推進に関する特別措置法が制定

 

空き家を管理することでが全然行き届いておらず、周辺の環境に悪影響を及ぼしてしまっているような場合、平成27年5月に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」に従って、行政からの指導や処分が行われるかもしれません。

 

空き家と言えども、しっかり管理される必要があります。

 

ご自身での管理が難しいと判断した場合、代行業者に依頼することも検討しなければならないでしょう。

 

老人ホームに入った親の空き家をどうすればいい?

 

老人ホームなど施設に入った親のお家をどうすればいいか、悩んでいる子供さんも多いのではないでしょうか。

 

まずは、家の現状の確認が必要です。

 

・築年数

・親が住まなくなって何年経っているか

・固定資産税、家の維持費などの確認

 

……あたりのことをチェックしましょう。

 

親のお家の現状、また、今後の選択肢によっては、高額な費用がかかったり、控除の条件に該当しないことがあります。

 

ただし、問題となるのは、相続がされていない段階では、親のお家を子供さんが勝手に売却したり、解体することはできないことです。承諾を得ていない場合には、まずはご家族で話し合う必要が出てきます。

 

もしも、施設に入っている空き家の所有者が認知症などで、そのような話し合いも困難な現状であれば、「成年後見制度」を利用し、管理できるようになります。

 

介護施設や老人ホームなどを利用するにもかなりの高額費用がかかります。

 

施設への入居一時金は、だいたい10万~300万円程度、月額で10万~20万円ほど必要となるため、大きな出費であることは間違いありません。

 

プラスして、親のお家をどうすればいいかを検討したときに、選択肢によってはそうとう費用が嵩むことがあります。

 

例えば、施設に入った親のお家を空き家のまま維持したいと思えば、メンテナンスのための費用を抽出する必要がありますし。

 

解体する場合にも、業者に支払う解体費用がかかり、家財道具処分を業者に依頼するのにもお金がかかります。

 

ですから、親が入った施設などにかかる費用をいったん整理し、全体を把握し、お金のことをみなさんで話し合いすることがベストです。

 

買取業者へ売却、また仲介売却

 

施設に入った親のお家を売る方法は、主として買取業者への売却することと、仲介売却があります。

 

買取の場合は、不動産会社が買い取ります。ですから、古いお家であったり、立地が悪い物件だとしても買取してもらいやすいです。

 

比較して、仲介売却の場合は、不動産会社が仲介して買い手を見つける方法です。その物件を求めている方が購入するため、高値がつきやすいのがメリットです。

 

空き家を賃貸に出す

 

親が施設に入ったことにより、誰も住まなくなってしまったお家は、「賃貸」に出すという選択肢もあります。昔住んでいた家ですから愛着もあり、住んではいないけど売りたくない……と思っている方もいるのではないでしょうか。

 

しかし、それでも施設に入った親のお家をそのまま放置しておけば、維持管理費はずっとかかり続けます。

 

賃貸に出すという方法は、お家自体を手放すこともなく家賃収入も得られる方法であるため、まさに一石二鳥です。

 

空き家のまま維持する

 

空き家のまま、施設に入った親のお家を管理してする選択肢もあります。施設に入ったあと、親のお家をどうすればいいか考えてはいるものの、そんなにすぐには決められない……という方も多いのではないでしょうか。

 

思い出のあるお家をどうすればいいかわからないという方は、すぐに売却などを判断せず、空き家のまましばらく維持する道も残されています。

 

施設に入ったあとに空き家化したお家を、適切に管理することができれば、なんの問題も起こらないはずです。

 

空き家を解体する選択肢

 

施設に入った親のお家を解体するという選択肢もあります。

 

特に施設に入った親のお家がそうとう古い場合、空き家の維持管理がかなり大変になる可能性は高いです。

 

また高値で売れない可能性も高く、賃貸として有効活用しよう思ってもなかなか借り手がつかないことがあります。

 

ですから、価値の低い空き家は取り除き、土地をうまく利用したいという場合には、解体するというのも充分考えられる方法です。

 

例えば、駐車場の利用であれば初期投資額も大きくならずに済ますことができます。

 

他にも、土地を貸したり、売却する選択肢もあげることができます。

 

まとめ

 

日本は確実に高齢化に向かっています。

 

そろそろ住んでいるお家をどのようにすればいいか、真剣に考えるころではないでしょうか。

 

選択肢はたくさんあるため、なおさら決断は難しいです。

 

大事なのは、空き家が放置されてしまう前に、しっかりと向き合う意識です。

 

解体アスベスト相談窓口は、空き家、また、解体におけるいろいろな悩みを気軽に相談することができる問い合わせフォームです。

 

解体アスベスト相談窓口に相談することで、さらに詳しく解体工事のノウハウを知ることができます。

 

ぜひ一度気軽にご訪問ください。

 

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